トランプ大統領が先週発表したあらたな入国禁止令が9日(月曜日)から施行されました。世界19ヵ国からアメリカに入国することを禁止または制限するという厳しい内容になっています。
ホワイトハウスが4日(水曜日)に投稿した動画でトランプ大統領はアメリカのあらたな入国規制を発表しました。
ドナルド・トランプ大統領
「21世紀には世界の危険な場所からきた
ビザの期限が切れた外国人によるテロが次々と発生しました
バイデン(前大統領)の「出入り自由」政策のおかげで
(国境を解放したバイデン前大統領のせいで)
国内にいるべきではない数百万人の不法移民がいる」
それによりますと主に中東やアフリカ諸国、12カ国の国民は入国禁止、そのほか7カ国について規制を強化するとしています。
ミネソタ州議会
サマカブ・フセイン下院議員
「人々の感情は恐怖や不安、混乱など様々です」
この入国禁止令は 多くの混乱を招いています。入国禁止国の国籍を持つ人たちについては今後ビザを発行しないということですが永住権を持つ人やすでに有効なビザを持っている人などは例外としてアメリカに入国できるとしています。
しかし国務省は会見で、持っているビザを剥奪される可能性についての質問に対し明確に答えることを避けており不安が広がっています。
国務省
トミー・ピゴット首席副報道官
「この政策は国家の安全保障において不可欠なものです
ビザについてはケースバイケースです」
学生ビザを持ち、ミシシッピ州のコミュニティカレッジで学ぶイバーナさんは夏休みでベネズエラに一時帰国していました。しかし6日(金)、入国制限が施行される前に急遽アメリカに戻ることになりました。(17)
イバーナ・デ・グレゴリオさん
「夏休みはずっとここにいるつもりだったから驚きました」
ON イバーナさんの母親
アイリーン・デ・グレゴリオさん
「入国禁止令の解釈がさまざまで
8月11日に予定していた渡米を今日にはやめました 今日に変えました(?)」
入国禁止国のリストに入っているハイチでは施行日の前日、アメリカに入国しようとする人で 空港がごった返しました。この日空港にいた乗客はアメリカの有効なビザを持っている人たちですがビザが剥奪される不安から一時帰国していた人たちが空港に殺到しました。トランプ大統領は入国禁止リストは アメリカに対する危険度の変化で必要に応じて今後、増えたり減ったりするだろうとしています。
来年アメリカで行われる予定のFIFAワールドカップや、2028年にロサンゼルスで行われるオリンピックを見越してスポーツチームのメンバーなどは除外するとしています。