アメリカ陸軍創設250年とトランプ大統領の79歳の誕生日を祝う軍事パレードがこの週末、ワシントンD.C.で行われます。
14日(土)のアメリカ陸軍創設250周年を記念する軍事パレードに向けて着々と準備が行われています。パレードではおよそ7000人の兵士が時代をたどり創設から現代までの軍服着て行進。150台の戦車など軍用車両、そして戦闘機やヘリコプターなど50機が上空から参加する予定です。軍当局は20万人の観衆を見込んでいるということです。
大規模な軍事パレードはトランプ大統領の一期目からの念願で10日(火曜日)ノースカロライナ州のフォートブラッグ陸軍基地で演説し、自身の79歳の誕生日にパレードを開催することに向け 兵士らを激励しました。他の国は戦争に勝ったことを毎年祝っているのでアメリカも勝利を祝うべきだとしました。
ドナルド・トランプ大統領
「土曜日は素晴らしい日になる
中にはやめた方がいいという人に私はやるべきで自慢すべきだと思う
私たちがいなければみんなは日本語が混じったドイツ語を話しているよ
戦争に勝ったのにこれまでは祝ってこなかったが、土曜日に、そして今後はずっと祝うことになる」
費用はおよそ4500万ドルにのぼるとも言われアメリカ史上最大規模の軍事パレードになるとされています。国が分断し、兵士の一部がカリフォルニア州ロサンゼルスでのデモ制圧に奮闘する中でトランプ大統領が自身の誕生日もかねてこうしたパレードを行うのは軍の私物化だとして批判の声もすくなくありません。また、巨額の費用に、政府支出削減をうたうトランプ政権の矛盾だとする声もでています。
一方、カリフォルニア州ロサンゼルスなどではトランプ政権の強引な移民対策に
人権や移民を擁護する団体による大規模なデモが続いており軍事パレードの日も各地で抗議集会が行われる予定です。
これに対しトランプ大統領は...
ドナルド・トランプ大統領
「土曜日は盛大に祝うことになる
抗議集会をすれば強力に対応する
この国に憎んでる人たちだ
強固な武力で対応する」
このようにのべ、政権に反するものに対し脅しともとれる言葉で力を誇示しました。
軍事パレードへの反対運動は「NO KINGS」と呼ばれ、大統領は王ではないと訴えるものです。14日(土)の抗議集会はパレード周辺以外の場所で行われ、衝突は避ける狙いです。その代わり全米各地で同時に抗議集会を呼びかけ大規模なものにしたい考えです。ワシントンD.C.では午前中からナショナル・モールで様々なイベントが行われ軍事パレードは午後6時半から開始予定です。