カナダ全土で猛威を振るっている山火事、5日木曜日の時点で200件以上、燃焼が続いていてアメリカにも大気汚染の影響がでています。カナダでは大規模な山火事が発生しており、3つの州で2万7000人以上が避難を余儀なくされています。アメリカ中西部に隣接するマニトバ州では20件ほどの山火事が発生しており、1万7000人以上の住民が避難しました。
マニトバ州 ワーブ・キニュー首相
「状況は非常に深刻です
人命はもちろん住民の生活と住まいを守るために
できる限りのことをしています」
山火事の煙はアメリカやヨーロッパにも到達しています。3日火曜日、アメリカ中西部のミネソタ州、ウィスコンシン州、アイオワ州、そしてネブラスカ州の一部とミシガン州の一部は大気汚染注意報をだしました。ミネソタ州のミネアポリスの救急病院では、すでに呼吸器系の症状を訴える患者が増加し始めています。
また、国立気象局は、4日水曜日、ニューヨーク市、ニュージャージー州、コネチカット州に大気汚染注意報をだしました。幼児や呼吸器系の疾患がある人など、影響を受けやすい人は午前11時~から午後11時まで屋内に留まるか長時間の屋外活動を制限し、健康状態を見守るように勧告しました。
ペンシルベニア州立大学 ミリアム・フリードマン教授
「ある大きさの微粒子を肺から排出するのは非常に困難です
それが肺に炎症を引き起こし慢性的になると心肺疾患になる可能性があります 」
専門家は、大気中の有害物質を吸い込まないために新型コロナウイルスの感染対策で使用していたN95のマスク着用を勧めています。また、大気汚染の状況を天気アプリなどで確認し、空気の移動を注意深く観察するよう勧めています。
国立気象局は、4日水曜日、ニューヨーク市、ニュージャージー州、コネチカット州に大気汚染注意報をだしました。幼児や呼吸器系の疾患がある人など、影響を受けやすい人は午前11時~から午後11時まで屋内に留まるか長時間の屋外活動を制限し健康状態を見守るように勧告しました。ここニューヨークでは本当にうっすらと空が黄色い感じがした程度でしたが気象局のウェブサイトでは空気汚染の数値が上がっていました。山火事は続いており、今後も警戒が必要です。