ワクチン懐疑派として知られえるケネディ厚生長官が、ワクチンの安全性や予防接種の必要性を判断してきたCDC疾病対策センターの諮問委員会を全員解任しました。新たに指名された委員には、ワクチンに反対の立場をとってきた人物も含まれています。
9日月曜日、ケネディ厚生長官は、予防接種に関するCDCの諮問委員会の委員17人全員を解任したと発表しました。
この委員会はワクチンの方針や予防接種の推奨スケジュールなどのガイドラインを作成します。それが医療提供者の判断基準となり、医療保険適応の対象になるかどうかにも影響します。
解任された委員は全員、バイデン前大統領が任命しており、解任の理由についてケネディ長官は委員らが利益相反にたると主張し、ワクチンに対する国民の信頼を回復するために必要な措置だとしています。
解任から2日後の11日水曜日、ケネディ長官は新たな諮問委員8人を指名しました。そのうち4人はワクチン接種に関して何らかの反対を表明したことがある医師や研究者で、新型コロナウイルスによるパンデミックの際、ロックダウンやmRNAワクチンに関する政府の対応を批判した人物も含まれています。
ケネディ長官は新しい委員について「第一線の公衆衛生専門家やアメリカで最も優れた医師が名を連ねている」としています。
ワクチンに関する諮問委員会の会合は6月25日から予定されています。 諮問委員の総入れ替えで、公衆衛生や医療関係者の間には衝撃が走りました。 これまでのワクチンや予防接種の方針が覆る可能性が懸念されています。