16日金曜日から17日土曜日にかけて、アメリカ南部や中西部で少なくとも26の竜巻が発生し、悪天候の影響で少なくとも28人が死亡しました。
被害の大きかった南部ケンタッキー州では19人が死亡。州南東部のローレル郡では、26キロメートルにわたり強い勢力の竜巻が通過し、広範囲にわたり壊滅的な被害をもたらしました。国立気象局によると、竜巻の規模は時速170マイルの強風を伴いました。
ローレル郡住民
「洗濯室に避難したら電気が消え
貨物列車が通り過ぎたような音や
屋根がはがれる音
ガラスの割れる音が聞こえました
30分に感じたけど
30秒の出来事だったと思います 」
中西部のミズーリ州では7人が死亡し、5000棟以上の建物に被害がでました。国立気象局によると、竜巻は最大時速140マイル以上の風が吹いたということです。
今回の大規模災害で改めて注目されているのが、トランプ政権のDOGE・政府効率化省による職員削減です。国立気象局もその対象となり、およそ600人が退職しました。ケンタッキー州で被害のあった地域でも人員不足でこの日は警報を出し続けるられるようにと特別に人員をやりくりし夜間も対応したということです。5月初旬には、国立気象局の元局長5人が公開書簡を発表し、気象予報の人員不足が「不必要な人命の損失」に繋がる可能性があると警告しました。
これから暴風雨、ハリケーン、山火事などの気象災害がおきる時期がやってきます。
気象当局の人員不足への懸念が高まっています。