ニューヨークの埠頭を出航したメキシコ海軍の船が直後にブルックリンブリッジにマストが衝突。船に乗っていた2人が死亡、少なくとも19人がケガをしました。
17日(土曜日)午後8時20分ごろ、277人が乗ったメキシコ海軍の船がニューヨークマンハッタンの埠頭、ピア17を出航したところエンジンのコントロールを失いブルックリンブリッジに突っ込みマストが3本 、橋にぶつかり折れました。当時、マストには複数の士官訓練生が乗っており2人が死亡少なくとも19人が怪我をし
病院に運ばれました。うち4人は重症だということです。
ON エリック・アダムズニューヨーク市長
「亡くなった人たちの家族にお悔やみ申し上げます
遺族がニューヨークに来る手配を(メキシコ)大使館と共同で行います」
死亡した2人は20歳の士官訓練生と23歳の乗組員だったということです。事故当時、船が逆走したという指摘もありエンジントラブルや人的ミスの可能性も含めて事故原因の調査が行われています。
142年前に建てられたブルックリンブリッジには当時多くの車が行き来していましたが橋に大きな損傷はなかったということです。
海運業専門家
サル・メルコグリアーノさん
「最悪の事態が重なっていました
風がつよく、満ち潮でした
問題があると気づいたときには船を止めることはできませんでした」
船はメキシコ海軍の練習船で全長およそ90メートル。毎年行われる海軍兵学校、卒業前最後の演習で
親善訪問も兼ねて世界15カ国を巡ります。ニューヨークのピア17には13日に到着し、船を市民に一般公開していました。事故が発生した17日は次の訪問国、アイスランドに向かって出港したところで、士官訓練生がマストの上に立つのは港を離れるときに行う感謝を込めた別れの挨拶でメキシコ海軍のしきたりだということです。