最初で最後となる副大統領候補の討論会が、1日火曜日、ニューヨークのCBSテレビで行われさまざまな政策についての討論が行われました。双方、比較的紳士的で失言など大きな騒動なく進み終了後は双方の陣営が勝利を宣言しました。
民主党ティム・ウォルズ・ミネソタ州知事とオハイオ州選出の共和党JDヴァンス上院議員が人工妊娠中絶、中東情勢、移民問題などについて議論を交わしました。ウォルズ氏は、トランプ前大統領が2020年の大統領選での落選を未だ認めないことが「民主主義を揺るがせている」と強調、ヴァンス氏に迫りました。
ティム・ウォルズ民主党副大統領候補
「これは今までにあり得なかった民主主義に対する脅威であり、トランプ氏が選挙の敗北を認めないことで顕著になっています。ヴァンス氏に尋ねたい、トランプ氏は2020年の選挙に負けましたか?」
JD・ヴァンス共和党副大統領候補
「私は未来の話をしたいんです。では聞きますがハリス副大統領は新型コロナのパンデミック時に人々の意見を検閲しませんでしたか?」
ティム・ウォルズ民主党副大統領候補
「答えになっていません」
また、波紋を広げたトランプ氏のハイチからの移民がペットの犬や猫を食べているという発言について白熱した議論に発展。司会者の静止がきかず2人のマイクが切られる事態となりました。
司会者「マイクを切ったので聞こえませんよ」
人工妊娠中絶問題についてヴァンス氏は、トランプ氏や共和党強硬派の意見を和らげ女性有権者に配慮した、言葉選びで語りました。
ヴァンス共和党副大統領候補
「人工妊娠中絶問題で国民の多くが共和党を信頼していません 我が党はこの信頼を取り戻すためにもっと努力しなければなりません。これはトランプ氏と私が努力していることの1つです」
メディアでは明確な勝者はいなかったとしながらも共和党のヴァンス氏がわずかながら優勢だったという声が大勢です。副大統領候補の討論が選挙結果に影響することはまずありませんが、専門家は、ハリス氏とトランプ氏は世論調査でも互角の争いを見せており微妙な差でも影響をもたらす可能性もあるとしています。