ボーイングの新型宇宙船スターライナーは今年6月国際宇宙ステーションにむけ打ち上げられ無事到着したものの機体の不具合から2人の宇宙飛行士が地球に帰還できずにいました。その2人の助け舟が地球を出発しました。
イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発会社スペースXの宇宙船クルードラゴンが29日(日曜日)国際宇宙ステーションに到着しました。ボーイングの宇宙船スターライナーで国際宇宙ステーションに到着したものヘリウム漏れを含む複数の不具合が確認され2人の宇宙飛行士が地球に帰還できなくなっていたためこの2人を救出するのがクルードラゴンのミッションの一つに加えられていました。クルードラゴンには当初4人の宇宙飛行士が乗る予定でしたが取り残されているスターライナーの飛行士を2人乗せて帰還するため2人減らして打ち上げられました。
クルードラゴンの宇宙飛行士
「4人のクルーとして一緒にトレーニングをしてきました搭乗できるのは2人になってしまいましたが私たち4人は仲間であり同志であり続けます
ボーイングは宇宙開発で大きく遅れをとっているだけではなく、主力の航空機製造業でも、飛行中の機体からドアが外れるなど航空機の安全性に対しても信頼が揺らいでいます。不具合が生じたスターライナーは先月(9/6)、無人で地球に帰還しています。
助け舟の到着とはいえ2人の飛行士の戻りは来年2月の予定で8日間の宇宙への旅が8ヶ月に伸びてしまったことに変わりはありません。ボーイングでは従業員のストライキも継続中で信頼回復と経営再建への道は険しいものとなりそうです。