29日水曜日、ワシントンDCで米陸軍のヘリコプターと小型旅客機が衝突、川に転落した事故で、トランプ大統領が、記者会見を開きました。ヘリコプター、小型機の乗員は、合わせて67人で当局は、生存者はいないと発表し、夜を徹して行われていた救助作業を復旧作業に切り替えました。
事故が発生した直後の29日午後9時ごろから、現場のポトマック川では、24時間体制で救助活動が行われ、現在のところ、40人以上の遺体を回収したという事です。
ジョン・ドネリー・ワシントンDC消防署長
「努力にもかかわらず、私たちは現在、救助活動から復旧活動へと切り替えているところです。現時点では、この事故で生存者はいないと考えています」
事故を起こしたのは、アメリカ陸軍のヘリコプターとカンザス州ウィチタから
ワシントンDCのレーガン・ナショナル空港に向けて飛行していたアメリカン航空の旅客機で60人の乗客と4人の乗員が搭乗していました。旅客機が着陸体制に入り、滑走路の手前まで飛行したところでヘリコプターと上空で衝突。2機とも川に墜落しました。ヘリコプターは、夜間飛行の訓練中で、3人の兵士が乗り込んでいました。就任したばかりの、ヘグセス国防長官が国防総省からインターネットで事故の経緯を説明しました。
ヘグゼス国防長官
「我々の側では事故にあった兵士は分かっている。操縦は経験豊富な乗組員で、義務付けられている夜間飛行訓練を行っていた。暗視ゴーグルは装備していたという事だ」
当局によると、2機とも連邦議会議事堂が見える非常に混雑した上空を、通常の飛行パターンで飛行しており、夜でも視界があったとしています。30日木曜日、この事故に関してトランプ大統領が就任後初めてホワイトハウスのプレスルームで記者会見を開きました。
トランプ大統領
「この惨事がどのようにして起きたのかを解明し、このようなことが二度と起こらないようにする」
就任初日のダフィー運輸長官も実況見分に現場を訪れました。
ショーン・ダフィー運輸長官
「犠牲者ら全員が見つかるまで休まず活動します。我々が安全性を確保します、安心して飛行機に乗ってください」
旅客機には、カンザス州で行われたフィギュアスケートの国際大会に参加していたスケート選手が数名乗っていて、オリンピックの元ロシア代表で現在コーチを務める男女ペアも搭乗していた事が明らかになっています。30日(木曜日)夕方には旅客機のブラックボックスが回収され たということで衝突の原因究明が求められています。