年明け初めに発生しロサンゼルス近郊の住宅地などに大きな被害を出した複数の山火事ですが、ロサンゼルス北側の山林にまた新たな山火事が発生し燃え広がっています。
極度の乾燥と、強風が続いている南カリフォルニアで、今月初めに発生した山火事は依然鎮火には至っていません。そうした中、22日水曜日に、ロサンゼルスの北30キロの丘陵地帯でまた新たな火災が発生し危険な速度で拡大しています。学校などがある地域にまで炎が迫り、およそ5万5千人の住民らに避難警報が出されました。
児童「本当に怖かった 怪我をすると思った」
この男性は、自宅を守るためホースで水をかけています。
住人男性「風でこっちに来るとわかった。火の粉も飛んできている」
南カリフォルニア周辺では、24時間で10件以上の近くの新たな火災が発生。
何度も避難を繰り返す住民もいます。
住人「私たちはずっとこの火事に振り回されてきたわ。精神的にも肉体的にも疲れ果てて限界よ」
この他、ロサンゼルスより南のサンディエゴ市周辺でも山火事が発生、強風により火の勢いは強まっているとされ注意が呼び掛けられています。住宅地などに燃え広がり、史上最悪の被害となっているこの一連の山火事ですが、州や郡など自治体の、火災に対する対応の遅れや不備が指摘されていて、すでに裁判に訴えるケースも出ています。