先週末、ニューヨークとフロリダで3日連日で航空機の死亡事件が発生しました。ともに死亡したのは家族など親しい間柄の人たちでこの痛ましい事故により子供4人を含む15人が死傷しました。
12日(土)ニューヨーク・アップステートマサチューセッツとの州境にあるコーペイク近くで6人が乗った小型機が墜落し、全員が死亡しました。 小型機はミツビシM-U-2-Bで 去年購入された比較的新しい機体で最新鋭の装備が施されていたということです。機体を製造した三菱重工業の関係者も技術サポートとして捜査に加わるということです。
ホワイトプレインズの空港を出発した小型機はコロンビア郡の空港に着陸を試みていました。
アルバート・ニクソン捜査官
「コロンビア郡空港で着陸を試みたパイロットが管制塔に進入のやり直しを求め
新しい針路を計算中に低高度警報が出ました」
パイロットに繰り返し警告を試みるも応答がなく遭難信号もなかったということです。
死亡したのは小型機を所有し、操縦していたマイケル・グロフさんと妻のジョイさん。夫婦ともに外科医でした。医学生で娘のカリーナさん。カリーナさんの交際相手、ジェームズ・サントロさん。夏には結婚を申し込む予定だったということです。息子のジャレッドさんはパラリーガルで交際相手のアレクシア・ドルテさんも乗っていました。
調査当局は事故当時の天候は穏やかだったとし、事故原因の解明を急いでいます。
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一方、フロリダ州ボカラトンでは11日(金曜日)家族3人が乗った小型機が離陸してまもなく墜落しました。
ボカラトン消防署
マイケル・ラサール所長補佐
「機体に不具合がありミリタリートレイルに墜落しました」
小型機はボカラトンの空港からタラハシーに向かって離陸しましたがおよそ10分後、低空飛行をしながらミリタリートレイルと呼ばれる州道に墜落・炎上し平行して走る線路でとまりました。線路の上を通っていた高架道路にも炎と煙が立ち上りました。
目撃者
「赤信号で待っていたら大きなな爆発音が聞こえて
巨大な火の玉が高架道路に突っ込んできました
「高架下で爆発したり道路が崩れるかもしれないと
車はクラクションを鳴らしてその場から離れようと必死だったよ」
小型機に乗っていた3人は死亡。墜落現場近くを走行中の車が炎と煙に巻き込まれ街路樹に衝突、運転していた人が怪我をしましたが命に別状はないということです。
小型機に乗っていた3人は81歳のロバート・スタークさん、息子のスティーブンさん54歳、そして孫のブルックさん17歳です。
ミリタリートレイルは普段交通量の多い州道で道路での怪我人が1人だったのは奇跡的だとされています道路は閉鎖され事故原因の捜査が行われました。
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ニューヨーク・マンハッタン上空をヘリコプターから見下ろす人気観光ツアーで
ニューヨークを訪れていた家族がのったヘリコプターが10日(木曜日)午後ハドソンリバーに墜落。子供3人を含む家族5人とパイロット1人の合わせて6人が死亡しました。
目撃者
「銀色の小さな光が見えてプロペラが爆発したようでした
雷のようにも見えましたがプロペラが破裂して飛び散りました」
この映像ではヘリコプターは空中で羽根の部分がちぎれて胴体と別々に川に落ちているのが見えます。また、機体はひっくり返った状態で川に落ちるのがわかります。
墜落数分後には、レスキューボートなどが現場に駆けつけ救助を試みましたが生存者はいませんでした。NTSB国家運輸安全委員会が事故捜査に乗り出しています。
事故を起こしたヘリコプターにはフライトレコーダーが搭載されておらず残骸から事故原因を突き止めるためニューヨーク市警察のダイビングチームにより川の中から機体からちぎれたと言われるプロペラと尾翼などの捜索が行われました。
死亡した家族はスペインからの観光客で両親と4歳、8歳、そして11歳の子供たち、5人です。父親のアゴスティン・エスコバーさん(49歳)、妻マーシさんの40回目の誕生日を祝うために家族でニューヨークを訪れていたということです。
亡くなったマーシさんの兄弟
ジョーン・カムプルービさん
(12日土曜日)
「家族一緒に、苦しむことなく、笑顔で逝った
それが私たちにとって意味があるのです」
死亡したパイロット、シャンキース・ジョンソンさんは元ネイビーシールズで
経験は十分にあったということですがNTSBはこの機種の飛行経験がどれだけあったかなど詳しく調べるとしています。FAA連邦航空局は事故を起こした観光ヘリを運行していたニューヨーク・ヘリコプター・ツアーズの営業停止を命じました。
シューマー上院議員は13日(日)事故現場を訪れヘリコプターツアー運行会社への規制強化を呼びかけました。
ニューヨーク州
チャック・シューマー上院議員
「ニューヨーク市のヘリコプター運行会社は悪名高く
ここ数年で11人が死亡している
FAAの規則を捻じ曲げ、手抜きをすることで人命より利益を優先している」