4日木曜日ヒョンデ自動車がLGエナジーソルーションと共同で建設するジョージア州アトランタのバッテリー工場でICE移民・税関捜査局の踏み込み捜査がありました。
2期目のトランプ政権で最も大規模な移民の摘発で500人近くの捜査員が工場に入ったということです。捜査はおよそ12時間におよび475人の外国人労働者が拘束されました。拘束されたのは、メキシコやグアテマラからの移民、そして3人は日本国籍とされていますが大部分の300人以上が韓国籍です。ICEは会見で親会社だけではなく違法な雇用を行う様々な下請業者が組織化していたとしています。
国土安全保障省捜査機関
スティーブン・シュランク氏
「違法な雇用を含む深刻な連邦法違反の捜査で一斉摘発しました」
executed a judicial search warrant as part of an ongoing criminal investigation into allegations of unlawful employment practices and serious federal crimes."
拘束された数人の弁護を担当する弁護士は韓国籍の人の多くが特殊技能を持つエンジニアなど工場立ち上げのために短期間、本国から送られた人たちで限られた労働を可能にする滞在資格を持っていると主張しています。専門家は外国の企業がアメリカで工場を立ち上げる場合アメリカ人労働者のトレーニングに本国から短期間、人を送り込むことは珍しくないとしています。トランプ大統領も対策が必要だと語りました。
ドナルド・トランプ大統領
「違法移民だったのでICEは職務を果たした。しかしアメリカ人労働者に仕事を教えるための専門家を連れてくる方法は作る必要がある」
ICE was doing right because they were here illegally. But we do have to work something out where we bring in experts so that our people can be trained so that they can do it themselves.
韓国政府は拘束された韓国籍の人をすみやかに帰国させるためチャーター機をアトランタに送り、その詳細について政府同士の交渉が行われました。韓国政府は、帰国するためのチャーター機に乗り込むときに、拘束されたときのような手錠や鎖をしないこと。また「強制送還」ではなく「自主的な帰国」とし今後アメリカに入国する際の影響が生じないよう求めたということです。
しかし国土安全保障省のノーム長官は自主的に帰国できるのは拘束される前で、法律に違反して拘束された人は強制送還するとしました。
クリスティ・ノーム国土安全保障長官
「アメリカの経済を助けるためにアメリカにくる企業にはアメリカ人を雇用し、アメリカの法律を守り正しく働くことを推奨します」
we're encouraging all companies who want to come to the United States and help our economy to employ US citizens and to bring people to our country that want to follow our laws and work here the right way."
交渉が長引き拘束された人たちの帰国が延期されていた最中トランプ大統領の支持により交渉は突然中止となり。韓国当局によると、そのあと日本人3人を含むおよそ330人が釈放されたということです。11日(木曜日)の昼前に韓国籍のほぼ全員がチャーター機で韓国に向け出発しました。
トランプ政権は前代未聞の関税措置などで外国企業にアメリカに投資し国内での製造を実現するよう推し進めてきましたが今回の摘発がそうした動きを萎縮させる可能性もあると指摘されています。