ニューヨーク・マンハッタンで大規模な不法移民一斉摘発が行われました。突然の取り締まりを聞きつけた市民が現場に詰めかけて抗議し辺りは一時騒然としました。
21日(火)午後3時20分ごろ、ニューヨーク・マンハッタンの南側でICE移民・税関捜査局の捜査員50人以上が不法移民の一斉摘発を行いました。現場は中華街が近いカナル・ストリートで観光客も多いことで有名です。 覆面姿の捜査員らは街頭で偽のブランド品を売る主にアフリカからの不法移民をターゲットにしており、目撃者によると通りにいた黒人に対し手当たり次第身分証を求め数人を拘束したということです。
移民に寛容なニューヨークでは一斉摘発をSNSなどで聞きつけて多くの市民が押し寄せICE職員に抗議しました。
抗議する市民
「恥を知れ!恥を知れ!」
Shame! Shame!!
あたりが騒然とする中、不法移民と見られる人を摘発するICE職員に市民が詰め寄る場面もあり4人が捜査妨害で拘束されました。
拘束された男性
「ICEは住民を誘拐している
交差点で立っていただけで拘束されている
ニューヨーカーに起きてなならないことだ」
name not given, detainee:
"ICE is trying to kidnap our neighbors off the streets. I was standing in a crosswalk. We cannot stand as New Yorkers for this to happen."
集まった市民は現場から退去する捜査員の後をつけて抗議を続けました。
抗議する市民
「ICEは出ていけ!」
“Ice Out Now!!!
22日(水曜日)国土安全保障省はSNSで、この一斉摘発で9人を不法滞在などで拘束したと発表しました。
ICEは、その乱暴と言われる取り締まりに、ニューヨークなど主に民主党の都市で批判が高まっています。しかしICEは今後ニューヨークでの取り締まりを強化するとしており市民との対立は高まると見られています。
トランプ大統領は1年間に100万人を強制送還するため、年内にさらに1万人捜査員を増やす予定で、採用されれば5万ドルのボーナスや学費ローンの免除などを提示しています。しかし志願する多くが基本的な体力測定を合格できず人集めは難航しているということです。