トランプ大統領はジュリアーニ元ニューヨーク市長ら、2020年の大統領選の選挙結果を覆そうとしたと告発された人たち全員に恩赦を与えました。
その人数は70人以上にのぼります。
10日(月曜日)、司法省で恩赦を担当するエドワード・マーティン氏は、トランプ大統領が2020年の大統領選で自身が敗北した選挙結果を覆そうとしたとして、起訴された元側近など70人以上に恩赦を与えたとSNSで発表しました。
トランプ大統領はこれにより深刻な国家的不正を是正するとしています。
その一人がジュリアーニ・元ニューヨーク市長で、ジュリアーニ氏はトランプ氏の指示のもと、トランプ氏が敗北した大統領選の結果を覆すために弁護団を結成し、会見などで不正投票や選挙管理委員会関係者によって不正行為があったと証拠を提示せず語っていました。
ジュリアーニ氏は嘘の情報を広めたとしてニューヨークとワシントンD.C.で弁護士資格を剥奪されています。また選挙関係者から名誉毀損の訴えを起こされ多額の賠償金の支払いを命じられています。
弁護士のパウエル氏は、弁護団の一員としてトランプ氏が敗北した州に対し訴えなどを起こしていました。
パウエル氏は、夜中に選挙関係者が票をねつ造したなどと語っていました。
パウエル氏はその後、司法取引で選挙妨害などを認め弁護士資格剥奪は免れています。
イーストマン氏も弁護団の一員として奔走し、当時のペンス副大統領に議会で選挙結果を承認させないようトランプ氏に助言したのはイーストマン氏だと言われています。
イーストマン氏はカリフォルニア州で弁護士資格剥奪勧告を受け、アリゾナ州などからも起訴されています。
しかしいずれも控訴中で判決は出ていません。
マーク・メドウズ元大統領補佐官もその立場を利用して選挙結果を覆そうとしたとしてアリゾナ州などから共謀罪、詐欺罪などで訴追されています。
メドウズ氏は無罪を主張しています。
ほか70人以上の名前が記されていますが、それ以外の関係者も全員恩赦するとされています。
トランプ大統領による恩赦は連邦法のみに適用されますが、記された70人以