新型コロナウィルスによる感染者数が増え続けるニューヨーク州では7日、1日の死者数としては最多となる、731人が確認されました。人口が密集するニューヨーク市内では、これまでに4千人以上が死亡しており、2001年の同時多発テロの死者数を超えました。
一方、新規入院者数や集中治療室に新たに入った患者数は減少傾向にあることから、クオモ知事は、感染のピークにさしかかっている可能性があるとの見解を示しています。しかし、依然、感染者数が全米で圧倒的に多いニューヨークでは、仮説病院に加え、市内の教会も医療スペースとして使用する準備が進められています。
また、全米で3番目に死者数の多いミシガン州では、医療スタッフの防護服不足が深刻化しており、さらに、全米の300以上の病院が、人工呼吸器があったとしても、操作するスタッフが足りないことに不安を抱えていたことが明らかになりました。一方、アフリカ系アメリカ人の新型コロナウィルスの被害がより深刻で、イリノイ州最大の都市シカゴでは、全体の人口の30%にも関わらず、感染による死者の72パーセントを占めています。
アフリカ系アメリカ人の感染率が高いことについてはトランプ大統領も7日の記者会見で、「この問題について全力で取り組む」と述べ、早急に対策を講じたいという考えを示しました。