アメリカでは、再来週のサンクスギビング・ウィークから始まるホリデーシーズンのため、多くの人が旅行の準備をしています。しかし今年は、空港での混雑や、航空便の遅延・キャンセルなどが例年より深刻になると言われています。一年で最も旅行客が多い、サンクスギビングデー、感謝祭の週が近づいていますが、当局は空港の人員不足について警鐘を鳴らしています。
ロイド・ドゲット下院議員 (民主党・テキサス州)
「私たちの航空管制官は過重労働で人員不足です。」
テキサス州オースティンの空港では、10日日曜日に発着の大幅な遅れが出ました。地元議員によると、この日、航空管制官が13人勤務するはずだったのに、空港には8人しか働いておらず、感謝祭までに管制官の人員が半分に減る可能性があると警告しています。
ロイド・ドゲット下院議員(民主党・テキサス州)
「去年私はFAA・連邦航空局に改善を要求したが今年はもっと悪化している」
この状況は全米の空港で起こっていて、FAA・連邦航空局では今年5月時点で、管制官が3000人不足している事を明かしましたが、9月の発表では、今年1811人が採用されたが多くはまだ訓練中だとされています。
ロイド・ドゲット下院議員(民主党・テキサス州)
「去年サウスウエスト航空機のニアミス事故があったが、人員不足で安全を確保できず、今もこのようなことが繰り返し起きている」
今年は感謝祭期間中の、空の旅が記録を更新すると予想で業界の調べでは、およそ3650万人が航空チケットを予約済みで、これは昨年より5%近く増加しています。最も混雑する日は、感謝祭の期間が終わる12月1日の日曜日と予想されています。出発日は、時間とお金を節約したいのであれば、感謝祭前の25日月曜日か感謝祭当日28日木曜日を検討するのが良いという事です。FAAでは、新規採用の航空管制官のトレーニングを早めるために、教育システムの機器を最新化し、また他にも管制官の養成を支援する学校を探しているという事です。