先月中旬から続くアメリカ全土の異常乾燥、東海岸では、雨のない日が30日も続く記録的乾燥により、山火事などが相次いでいます。一方で、中部オクラホマ州では、この時期に珍しい竜巻が発生し被害が出ています。
ニューヨークを含む東海岸の都市部メトロエリアでは、すでに30日以上連続で測定可能な雨が降っておらず、水不足や山火事などが深刻な被害を出しています。ニューヨークの隣のニュージャージー州やコネチカット州では多発する山火事や自然火災が住宅地に迫っています。そばで多発しています。
住民「乾燥しすぎて雨が必要だ 建物は木造で古いからマッチ棒のように燃えてしまうよ」
カリフォルニア州でも乾燥による山火事が多発し、ロサンゼルス市に近いベンチュラ郡でも、火が住宅に迫り住民が避難しています。海辺の高級住宅地マリブでも、豪邸が焼けるなど火災が各地に飛び火し、住民の生活エリアに近づいています。一方中部では、乾期は過ぎたものの、天候が不安定になり、突発的な暴風雨嵐や竜巻などが多発発生しています。オクラホマ州の州都オクラホマシティー近くの住宅地では、3日日曜日夜、竜巻の直撃を受けました。これにより、一時数千人が停電の被害に遭い、少なくとも10人が負傷したと伝えられています。オクラホマ州知事は、周辺の6つの郡に非常事態宣言を出しました。
ケビン・スティット・オクラホマ州知事「まだ嵐は収まっていません。サイレン警報だけでなくニュースやスマホの緊急情報に注意してください」
オクラホマ州シティー周辺では、11月に竜巻が多発発生するのは稀で、秋に入っても高い気温が続いたせいで、季節外れの竜巻が発生していると考えられています。乾燥による東海岸地域の水不足は深刻で、ニューヨーク市では、貯水池の水が大幅に減少しているとして企業や一般家庭などへ節水を呼びかけています。