夫が死亡したあと子供たちが悲しみを乗り越えるための絵本を書いた作家が、その夫殺しの容疑で逮捕されました。
容疑者のコーリ・リッチンス33歳は、去年、父親を失った3人の息子のために子供用絵本を書き、今年3月に出版しました。ローカルテレビ局のインタビューでリッチンス容疑者は「子供たちは一人ではないと思うことで安心します。お父さんは違う形で一緒にいるのだと。」と語りました。
しかし、絵本の出版からわずか2カ月、8日月曜日、リッチンス容疑者は、ユタ州の自宅で夫のエリックさんを毒殺したとして訴追されました。起訴状によりますと、リッチンス容疑者は去年3月深夜に、ベッドの下で夫が倒れていて意識不明で冷たくなっていると警察に通報。リッチンス容疑者は警察に、仕事の取引成功を祝ってカクテルを夫に飲ませたとあと、子供のベッドで眠り込んでしまい、起きたら夫が倒れているのを見つけたと証言しています。
検死の結果エリックさんの体内からは。致死量の5倍にあたるフェンタニル、合成オピオイドが検出されています。エリックさんは亡くなる3週間前に友人に対し、バレンタインデーにデートしたあと具合が悪くなり、妻が自分を毒殺しようとしているのではないかと相談していたということです。
リッチンス容疑者は、去年1月にエリックさんの生命保険の受取人を全て自分に書き換えたところ、保険会社から連絡を受けたエリックさんは、リッチンス容疑者を受取人からはずして、離婚しようとしていたということです。