ここ数週間続けてお伝えしている全米の干ばつ、そして山火事。ニューヨークの都心部周辺では、これらによる災害が増加、被害拡大を抑えようと、州知事が対応に追われました。一方、西海岸では、台風級の熱帯低気圧「サイクロン」の発生で暴風や大雨による大きな被害が出ました。
ニューヨーク州キャシー・ホークル知事は18日月曜日、雨不足と給水レベルの低下により、ニューヨーク市を含む15郡に干ばつ警報を発令しました。この地区での警報は、20年以上出されていませんでした。ニューヨーク市の北東部の林間地帯の山火事は、今も増え続けています。
ABCニュース記者声
「火災との距離を測定すると、住宅と炎は約700フィートの近さです」
都市圏の住宅地では、火災が頻発し消化活動が間に合っていません。ニューヨーク市に隣接するニュージャージー州やコネチカット州などでは、消防隊が火災と住宅の間を防御し、延焼を防ぐ方法で消火を行っています。しかし消火が難航する一部の火災では、住宅150軒以上の住民に避難が呼びかけられています。この火災では、18歳の消防隊員1人が消火活動中に死亡しました。一部では放火の疑いのある火災も複数発生しており消防は対応に追われました。ニューヨーク近郊の火災は、水曜日夜からまとまった雨が降り現在は規模が縮小されています。
一方、西海岸では、太平洋上で発生した熱帯低気圧が「サイクロン」に成長。西海岸南部では大雨、そして北部、山間部では暴風雪が襲来しました。このサイクロンの暴風により、各所で停電被害が出ました。また、家屋などへの倒木で死者が出ています。