1996年12月26日、コロラド州ボルダーの資産家一家で起こった当時6歳の少女、ジョンベネ・ラムジーさん殺害事件。長年の捜査にも関わらず、未解決のまま27年が過ぎた今、父親が事件解決への願いを語りました。
司会者声
「ジョンベネ・ラムジーさんです」
美少女コンテストでクイーンだった当時6歳のジョンベネさんが、コロラド州ボルダーの高級住宅地で、無惨に殺害された事件のニュースは、当時全米を震撼させました。しかし警察の初動捜査の不備や、検察の偽証、科学捜査の未熟さなどから捜査は暗礁に乗り上げ、事件は迷宮入りとも言われていましたが、ジョンベネさんの父親が、長年の沈黙を破りメディアに語りかけています。
ジョン・ラムジー氏
「警察が私たちの求めるDNA検査や家系調査を実行すれば、すぐにも犯人を逮捕できる可能性が高いと考えます」
ABCニュースの情報筋によると、事件の捜査は現在も進行中で、専門家チームが最新技術を使って証拠を精査していると、言われています。父親のラムジー氏は、自宅で娘の遺体を発見した人物で、一時は警察の目が両親に向き、多くのメディアが彼らの全てを書き立てました。
ラムジーさん夫婦
「誰かがこの6歳の娘を殺したんです」
この事件が再注目されたのは、ネットフリックス制作の犯罪ドキュメンタリーの公開がきっかけで、当時の間違った捜査やメディアの熱狂ぶりなどが描かれています。現在80歳のラムジー氏は、再び関心が寄せられたことに感謝しているが、彼女の死を思い出すのは辛いと語ります。
ジョン・ラムジー氏
「誰かが『今娘さんに何と言いたいですか』と尋ねた 私はこう答えた『君を守れなくてごめん それが父親の役目だったのに』」
ジョンベネさんの母親は、2006年、まだ正式に両親の容疑が晴れないままガンで亡くなりました。その2年後の2008年にDNAの再鑑定で二人が殺害に関わっていないことが証明されています。