ニューヨーク・マンハッタンの中心部における渋滞緩和のため行われているアメリカ初の試み、渋滞税。開始から1週間、最初の調査結果が発表されました。
今月5日(日)に始まったニューヨークの渋滞税。渋滞緩和のためマンハッタン中心部に乗り入れる車両に通行料として乗用車は9ドル、その他、車種に合わせた料金を徴収するという新しい試みは1週間が経過しました。その効果についてニューヨークの交通当局が、開始から1週間の交通量などの初期段階の調査結果を発表しました。
MTA・ニューヨーク都市圏交通公社ジュリエット・ミカエルソン氏
「効果が見られ、感じられます 一番改善が見られるのは朝の通勤で川を越えるトンネルと橋です」
MTA・ニューヨーク都市圏交通公社によると渋滞税が始まってから1日平均4万4000台、車が減ったということです。この結果、橋やトンネルを使ってマンハッタンに入る車は最大40%時間を節約している計算になります。
ドライバー
「信じられない これいいよ!」
市バスもより早く、より順調に運行されました。しかしこれが続くかどうか、疑問視する声もあります。
ドライバー
「確かに道路は空いているけどこれが続くのか疑問だ 電車に乗り換えた人たちがまだ車にもどるのでは?」
シカゴ、サンフランシスコ、ボストンなどがこのプログラムの施行を検討しておりニューヨークの事例を参考していくということです。
それにしても乗用車でも通るだけで$9(1400円)というのは高いですよね。かなりの効果がないと納得できないのではないでしょうか。今後、効果が続くかどうか引き続き目が離せませんが、同時に、トランプ次期大統領はこの渋滞税を廃止すると発言しており州の方針を国がどう止めるのかこちらも注目されるところです。