先週はシアトルで発生した連続刺傷事件をお伝えしましたが今週はニューヨーク、マンハッタンで2本の包丁を持った男が通りがかりの人たちに次々と襲い掛かり3人が死亡しました。シアトルの事件と同様に今回も精神病をかかえたホームレスの男が容疑者として拘束されました。
18日月曜日、犯行現場となったのは比較的安全と言われるニューヨークマンハッタン、ミッドタウン地区です。防犯カメラには51歳のホームレスの男がかばんから包丁を出す姿が捉えられています。最初はチェルシーと呼ばれる西側の地区で午前8:20ごろ、男は建設作業員の男性の腹を刺して殺害。男は東側に逃走し午前11時前、イーストリバー沿いで釣りをしていた68歳の男性を刺して殺害。そしてニューヨーク国連本部近くで36歳の女性にも刃物で襲いかかりました。女性は複数回刺され数時間後、病院で死亡しました。
ニューヨーク市警察刑事署長
「犯人は何の前触れもなく刃物で襲い掛かったとみられています」
現場近くを通りかかったタクシーの運転手が犯行を目撃し、近くにいた警官に知らせたことで容疑者逮捕にいたりました。警察は血のついた刃物を2本押収しました。
目撃者
「タクシー運転手があいつが犯人だ!って男を指差していた」
逮捕された男は、51歳のホームレス、ラモーン・リベラ容疑者でニューヨーク市で過去に少なくとも8件の強盗や暴行で逮捕されており最後は窃盗で逮捕された当日に裁判をまたずに保釈されていました。男は重篤な精神病を抱えていたためシェルターで暮らしていたということでどんな理由で保釈されたのか、今後の捜査が行われるとみられています。男は3件の第一級殺人の罪で訴追されました。
エリック・アダムズ・ニューヨーク市長
「通常の生活普段の日常を送っていた3人の市民が無惨に殺害された 男がなぜ自由の身であったのかが問題です」