有名音楽プロデューサーでラッパーのショーン・「ディディ」・コムズの、性的人身売買容疑に関する裁判の準備が行われていますが、現在収監中のコムズが、刑務所内から、裁判を有利にするために禁止された行為を繰り返していると報告されています。
ニューヨークの連邦検察官は、ショーン・コムズが、刑務所内で、「有罪判決を覆そう」と試みていると主張しています。被告は、刑務所に収監されてすぐに「少なくとも8人の他の受刑者の電話アカウント」を使って、承認されていない連絡先に電話をかけた、という事です。また被告が家族に電話する際、禁止されている「3者通話」で
他の人物を加えるよう指示しているとも記しています。10月、コムズと成人した息子との通話では、「被害者や証人を脅迫して黙らせるか、被告に有利な証言をさせるよう、それとなくと匂わせた会話をしている」と検察官は主張しています。また被告が「SNSなどを利用して陪審員の心情を揺さぶっている」とも指摘。
ソーシャルメディア動画「パパ、お誕生日おめでとう」
SNSを利用して被告の誕生日に家族を動員し、刑務所から被告の声まで配信しました。
コムズの声「みんな強くいてくれてありがとう 家族の皆の支えに感謝する」
今年9月に勾留されたコムズは、未成年者25人を含む120名から民事訴訟も起こされていて、この事件に関与する被害者、証言者の数が大人数になると見込まれています。性的人身売買に関わる本件の裁判は、来年5月に始まる予定です。