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山海塾


山海塾がNYを皮切りに北米ツアーを行っている。
ぜひ取材をさせていただこうと提案したところ、スタッフ反応にビックリ!!


「山海塾ってなんですか?舞踏ってなんですか?」


それも一人や二人ではなく、ほとんどのスタッフが山海塾を聞いたことすらないという状況でした。
スタッフがインターネットで山海塾の映像を観たところ、この反応は想像通り...
というか初めて観るのなら無理もない反応。



「ワー!!気持ち悪い!!」

「いったいなんですか!?これ??」



私は家族が山海塾の大大大大(笑)ファンで、ずいぶん前からよく知っていました。
私の中では山海塾はかなりビッグだったのですぐに取材する方向に向かうと思いきや、
「山海塾とは..」というところから説明することになりました。



ようやくスタッフを説得して取材することになりました。ホッ...。



天児牛大さんにインタビューをお願いしたところ快く受け入れていただきました。
それも公演後のお疲れの時間に20分たっぷりといただきました。
とても穏やかで驚くほど気を使われる方でした。
こんな機会は二度とないとおもい、サインまでいただいちゃいました。

458.jpg


会場では観客の中で日本人は私たちの他一組程度でした。
日本産まれで世界的に理解されている舞踏なのに日本人にあまり興味がもたれないのは少々残念ですね。
やはりリピーターが多くいました。一度魅せられるとはまるのが山海塾。
初めて観たという人でも話を伺うと涙で声が出ないほど感激している方が何人もいまし た。
そして驚いたのが子供を連れている人も何人かいたことです。
こういうアートをあえて子供にも観せるのですね。
10歳の女の子に話を聞いたら素直に「面 白かったけど2度は観ないかな」と語ってくれました(笑)。



もし初めて山海塾をご覧になる方がいたら、人と思わず観てください。
私は「深海の底で波に身を任せて揺れる生物」のイメージで観ています。
白塗りの人がうごめいているのとは別の景色が見えてくると思います。

 

動画:日本発の芸術"舞踏" 世界中にファンを持つ『山海塾』



 


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2010年10月13日 17:23

坂本龍一さん


坂本龍一さんのインタビューをさせていただきました。

坂本さんがコンサートをされる会場でのインタビュー。

443.jpeg

カメラなどのセッティングをしていると後ろのス テージからピアノの鍵盤を叩く音が...。
振り向くと坂本龍一さんでした。室内なのに黒いコートとマフラー。
うつむき加減で立ったまま鍵盤を叩く坂本さん の横顔はさらりとおりた白髪で隠れていました。



すごい存在感...。



こちらの準備 ができたところでカメラの前に来てもらうと、とても柔らかい雰囲気。
ピアノの前に立っていた坂本さんとは別人のようでした。
そして話し始めると、全く気取 らない普通の会話。

444.jpeg

ちょっと照れながらお話になる表情にはビッグなアーティストの雰囲気はありません。
むしろ素朴で身近な雰囲気を醸し出されていました。

445.jpeg

世界的なビッグアーティストっぽくない自然な姿に感銘しました。とても楽しいインタビューとなりました。

坂本龍一さん独占インタビュー




~裏のまた裏の話~

実 はこのインタビューが決まったときになかなり興奮していまいました。
私の中の坂本龍一さんは日本国内ではYMOから始まり多くの曲を大ヒットさせ、
映画ラ ストエンペラーでは俳優として出演すると同時に音楽を担当して
ゴールデングローブ賞とアカデミー作品賞に輝いた世界的天才アーティストなのです。
しか し!!インタビュー当日、会場に向かう車の中で若いスタッフが一言
「坂本龍一さんってアホアホマンのイメージが強いけど、本当はすごい人なんですね~。」



えっ?アホアホマンってなに???



後 でYoutubeで検索して観てみました。
坂本さんは音楽だけにこだわらず様々な番組に出演されていることは知っていましたし、
お笑い系の番組にも出演さ れていることも知っていました。

しかし初めてみるアホアホマンの姿にはさすがにビックリ。
でもご本人が楽しんでやっているのがとてもよく見て取れます。
だから面白いのです。つい笑っちゃう。

坂本さんは色々な仕事を受けていることについて「面白そうだったからやってみた」とおっしゃっていました。
俳優であ れ、映画音楽であれ、お笑い芸人であれ、面白そうだからやってみてできてしまう事がすごい。
分野を超えてやはり「天才」なのですね。

それにしても世代の違 いでこんなにイメージが違うなんていう人ってあまりいませんよね。
国境を越えて、世代を超えて、ジャンルを超えて、そして分野を超えて活躍している。

やっ ぱり坂本龍一はすごい!!


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2010年10月 1日 17:45

被爆ピアノin NY


246.jpg被爆ピアノというのをご存知ですか?

広島の原爆投下を生き抜いたピアノ。今は4台のこっているそうですが、
その中の1台が9月11日のメ モリアルに合わせてNYにきました。

このピアノは爆心地から3キロほどに位置する民家にあったそうです。
ピアノは元のきれいな音色が出るように見事に修理されていますが、
被爆したときの傷などはあえて残したと修理をした調律師の矢川さんが語ります。

被爆ピアノ・ピース・コンサートは9月11日に
グラウンドゼロ近くで行われた「911犠牲者追悼~灯籠流し」で開催され、
そして12日にはNY本願寺仏教会で行われました。




私 は12日のピース・コンサートに参加しました。
12組ほどが演奏したのですが、日本からこのためにいらしたシンガーソングライターや地元NYでピアノを教 えている先生など様々。それぞれ心のこもった素晴らしい演奏でした。

そこには(あの!)原田真二さんや(あの!)大江千里さんなどのビッグネームのアー ティストも参加していました。

247.jpg.jpeg 248.jpg.jpeg

日本でもなくアメリカでもなく、上でもなく下でもなく、みんな一緒に一つになって「平和」というメッセージを伝える。
とても 素晴らしいコンサートでした。

249.jpg.jpegそしてもう一つ驚いたのは、ピアノの音色です。
見た目はボロボロで、なんとなく小さく見えたこのピアノ。
し かし驚くほど鋭く力強くそして優しい音色です。
弾く人の心も伝わるのだろうけど、ピアノにも被爆して全てを見てきた魂が宿っているようでした。
その魂は強 く優しいものでした。

アーティストのみなさんがこのピアノを奏でているのを聞いていると
世界は平和になれる...という自信すらわいてきました。



私は取材を兼ねて観に行ったのですが、その場で司会を頼まれて突如司会進行をさせてもらいました
(仕事で途中で退席しましたが..)。こういうイベントに「一緒」に参加させていただいたことに感謝です。

http://www.peace-hiroshima.org


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2010年9月13日 15:56

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