シアトルなど、西海岸北部の地域で今週初め頃から雨や雪が降り続き、一部では洪水の被害が出ています。
ワシントン州やオレゴン州、カリフォルニア州北部の上空には、太平洋からの湿った大気の帯がかかっていて、広い範囲で長時間の大雨をもたらしています。
この3つの州の太平洋岸では、大雨による洪水への警戒アイダホ州北部などには、雪崩などに注意が呼び掛けられています。
この長い雨は、ロッキー山脈を覆う雪を溶かし低地に洪水の危険性をもたらすとみられています。
すでに太平洋沿岸では、この長雨によりオレゴン州ポートランドの海岸沿いの街では雨により住宅が冠水する被害が出ています。
ワシントン州アーリントンでは、近くを流れる川が氾濫し広い地域で洪水が発生、家屋などが浸水の被害が出ています。
シアトルから東へ40キロほどのカーネーションという街では、雨による道路の冠水で、いくつかの道路が通行止めとなり車での移動が制限されています。
その他、オレゴン州では、洪水で流され2人が死亡した、と伝えられています。
西海岸の他の地域でも、今週は天候が悪い日が続いていて、サンフランシスコに近いオークランド空港では、4日朝、非常に濃い霧がかかり、発着便が遅れる被害も出ています。