先月末からロサンゼルス中心部で発生していたホームレスの連続殺人事件の容疑者が、先月30日に逮捕され、4日、月曜日、訴追されました。
容疑者の男は、ホームレス3人に他1人を含む4人の殺害の容疑が持たれています。
先月26日から、ロサンゼルスの周辺地域で連続して3人のホームレスが路上で射殺される事件が発生。
28日には、ロサンゼルス郡職員の男性が、自宅の車庫に停めた自家用車の中で射殺されました。警察は、翌日30日に、ビバリーヒルズでの車の検問でジェリッド・パウエル容疑者(33歳)を逮捕。
4日、月曜日にホームレス3人と車内で撃たれた男性の4人の殺害の容疑で訴追しました。
ロサンゼルス警察署ミシェル・ムーア署長「なんのためらいもなく相手に近づき射殺する冷血な態度にはぞっとする」
警察によると、パウエル容疑者は、先週日曜の26日午前3時頃に最初の犯行を行い、翌日27日午前5時頃、そして水曜29日の午後2時30分頃と連続して殺害を行いました。
被害者はそれぞれ、路上で生活するホームレスで、単独でいるところを狙われ、眠っているところを射殺されるなどしました。
そして容疑者は、これらのホームレスの殺害の合間に、車で自宅に帰宅した男性を、車庫まで侵入しその場で射殺し、被害者の持ち物を盗んだとされています。
警察では、今回の捜査で監視カメラによるナンバープレートの自動読み取りシステムを使用し、容疑者を割り出しました。
ロバート・ルナ保安官、ロサンゼルス郡保安官「このシステムに異論があるのは知っていますが、もし今回この捜査方法を使わなければ、まだ犯人を捕えられず、犠牲者が出ていた可能性もあります」
ロサンゼルスの中心部で、4日連続で4人が殺されるという冷酷な連続殺人事件に、この数日間は、地域の住民は恐怖に包まれていたと言います。警察は、容疑者にはまだ余罪があるとみて、捜査を進めています。