40年ぶりの高い水準となったアメリカのインフレが今年は収まるのか、専門家の間で議論が巻き起こっています。
アメリカの労働統計局が発表した11月の消費者物価指数によると、 食料品の価格が去年の同じ時期に比べて牛乳が4.6%、パンが4%、肉、魚、たまごは13%近く値上りしています。買い物客は「きのう買い物に行ったら1ポンド3.99ドルだった鶏ひき肉が7.99ドルに値上がりしていました。」と語りました。
そうした中、価格は今年さらに上昇すると見られています。食品大手のゼネラル・ミルズやクラフト・ハインツは、新たに卸売り価格の値上げを発表していて、マスタードからシリアルまで幅広い食品が対象になるということです。
原因として、ガソリン価格の上昇による輸送費の高騰、家畜の餌の値上がり、人手不足による賃金の上昇に加え、パンデミックがもたらした供給網の混乱などがあげられています。経済アナリストは「供給網の問題は簡単に解決できるものではありません。」と語りました。
買い物客は「子どもにはちゃんと食べさせますが、自分の食費を減らすしかありません。」と語りました。インフレは今後半年間は続き 、さらに10%から20%の値上がりを予想する 専門家もいます。