トランプ大統領は、去年11月の大統領選後、一貫して選挙に不正があり、自身が勝利していたという姿勢をとり続けていました。2日土曜日には、ジョージア州の州務長官に選挙結果を覆すのに十分な票を見つけるよう、電話で圧力をかけました。トランプ大統領は電話で「必要な1万1780票を見つけてくれ。ジョージア州では勝利しているんだ。」と語りました。
また、合同会議で次期大統領の当選を正式に宣言する役割を担うペンス副大統領に対し、選挙結果を認めないよう繰り返し要求していました。6日水曜日、トランプ大統領は「ペンス副大統領が要求に応じなければ、アメリカにとって残念な日になる 。」と支持者集会で語りました。
あくまでも選挙に不正があったと主張するトランプ大統領の支持者による暴動を受け、ホワイトハウスの副報道官、さらには運輸長官など政権幹部らの辞職が報じられ大統領と距離を置く動きもでてきています。
7日木曜日、トランプ大統領は、停止から再開されたツイッターに動画を投稿、自身が扇動したとされる前日の暴動を非難し、次期政権への移行について語りしました。トランプ大統領は「皆さんと同じように不法な暴動に憤慨している。議事堂に侵入したデモ隊はアメリカの民主主義の名誉を傷つけた。これからは20日に就任する新政権への円滑な移行に集中する。」などと語りましたが、バイデン次期大統への言及を避け、敗北宣言はしていません。
今回の国の議事堂への攻撃は、トランプ大統領が直前の支持者集会で扇動したとして、合衆国憲法修正25条に基づいて、大統領の即時免職を共和党議員も含めて協議されたということです。専門家は、残り少ない任期中に25条を発令するには時間が足りないとしていて、ペロシ下院議長は、弾劾の可能性も模索しているということです。