ニューヨークでは看護師組合が労働条件の改善などを求め、病院との労使交渉を行なってきましたが、うち2つの主要病院で決着がつかず、約7000人の看護師が、3日間にわたるストライキを行いました。治療や手術が延期されるなど、多くの患者への影響が出ました。
ニューヨーク市、マンハッタン最大規模の総合病院、マウントサイナイ・ホスピタルとブロンクス地区にあるモンテフィオリ・メディカルセンターで、11日水曜日、約7000人の看護師がストライキ3日目に突入しました。ニューヨーク州看護師組合は、医療現場での慢性的な人手不足はコロナ禍で悪化し、患者を危険にさらしているとしています。デモに参加していた看護師の1人は「看護師1人が9~12人の患者を担当することもあり、不可能で危険な状況です。」と語りました。
看護師組合は、賃金の引き上げと看護師の増員により担当患者数を減らすようを求めていました。デモに参加していた看護師の1人は「毎日があまりに過酷でストレスが多く、患者への負担になっています。時間がなく、患者をトイレに連れて行くことすら間に合いません。」と語りました。病院側は救急車を他の病院にまわしたり、緊急ではない手術の延期、そして短期雇用のトラベルナースでその場をしのいでいましたが、12日木曜日の交渉で双方が合意しました。