オミクロン株のまん延で感染拡大が続くアメリカでは、入院患者数が増加しています。一方で、一部の地域では感染者数が減少に転じてきました。
全米での1日の新規感染者数は74万4000人以上で、感染による入院患者数は16万人を超えています。先週1週間の子供の新規感染者数は100万人近くとなり、その前の週から69%増加しています。
マサチューセッツ州UMASSメモリアル・ヘルスケアの医師は「救急治療室は大混乱です。病床が足りず、患者が救急治療室に留まっています。」と語りました。カリフォルニア州南部の病院では、救急治療室の対応が追い付かず、救急車が患者を乗せたまま待機している状況です。各地の病院が、医療従事者や病床の不足に直面しており、感染症以外の患者にも 影響がでています。ウィスコンシン州在住の男性は、前立腺がんの手術が2週間延期になったといいます。男性は「毎日がんは進行しています。」と語りました。
一方で、感染拡大が深刻だった北東部では感染者数が減少に転じています。ワシントンDCでは先週1週間で25%減少、ニューヨーク州ではピーク時から40%減少しており、新規入院患者数も減少しています。