バイデン政権が、高性能マスク「N95」4億枚を無料配布すると発表しました。また、家庭用簡易検査キット無料配布の申し込みが今週始まりました。
14日金曜日、CDC疾病対策センターはマスク着用のガイドラインを改め、目の粗い布製マスクは予防効果が低く、N95、KN95マスクの予防効果が高いとしました。しかし、全ての人に対してではなく、感染のリスクが高い環境にいる人、または重症化リスクの高い人に対し、予防効果の高いマスクの着用を推奨するとしています。ミネソタ大学の感染症研究対策センター所長は「CDCの新たなマスクガイドラインは混乱を招きます。自分を守る効果があるのはN95マスクだけだとはっきり言うべきです。」と語りました。
予防効果の高いマスクを入手する際には注意が必要です。CDCによると、KN95マスクのおよそ60%は、品質が基準を下回っているということです。NIOSH国立労働安全衛生研究所は、N95マスクに関し、品質テストに合格したマスクには承認番号があり、NIOSHの名前やロゴなどが表示されいるとしています。
そうした中、19日水曜日、バイデン政権は戦略的国家備蓄からN95マスク4億枚を無料配布すると発表しました。1人3枚まで、早ければ来週にも各地の薬局や地域のコミュニティセンターで配布が始まる予定です。
一方、政府は、家庭用簡易検査を無料配布するため、18日火曜日から、ウェブサイトを通じて申し込みの受付を始めました。ウェブサイトはUSPSアメリカ郵便公社のページに繋がり、住所と名前などを入力するだけで申し込めます。1世帯につき4回分の検査キットが、7日~12日後に発送される予定です。
また、政府は15日土曜日から保険会社に対し、被保険者1人につき毎月8回分までの家庭用検査キットを全額保険適用するよう義務付けています。健康保険会協会のブルークロス・ブルーシールド協会代表は「レシートがあれば、検査キットの代金が払い戻されます。数週間は少しトラブルがあるかもしれません。」と語りました。
無料簡易検査を申し込むUSPSのウェブサイトですが、お住まいがマンションなどの場合、その住所が1世帯とみなされてしまい 、他の世帯が申し込めない事態が発生しているということです。そうした場合は、部屋番号までを1行目に入力するとよいということです。