去年の1月21日にアメリカ国内で、初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから1年となりました。感染拡大は続いています。
19日火曜日、感染による死亡者数が、40万人を超えました。感染拡大が深刻なカリフォルニア州では、大規模な墓地でさえ、遺体の埋葬に6週間待つこともあるといいます。遺族は「墓地に電話したとき、順番待ちの102番目でした。」と語りました。21日木曜日、までの感染者数は2460万人以上、 感染による入院患者数は約12万人となりました。
そうした中、18日月曜日、カリフォルニア州の研究機関が新たな変異種を発見したと発表しました。発表によると、調査対象の患者のうち、約3分の1がこの変異種に感染していたということです。この変異種は、ロサンゼルスで変異したとみられ、南カリフォルニア地区での 急激な感染拡大に影響したと見られています。イギリスで発見された変異種は、20日水曜日までに全米20州で確認されていて、3月にはこの変異種が、アメリカ国内で感染するウイルスの主流になるとCDC疾病対策センターは予測しています。
一方、ワクチン接種の混乱が続いています。先週、政府当局は、接種の遅れを指摘していましたが、今週は各地で、ワクチンが不足する事態に陥っています。19日火曜日、ニューヨーク市は、22日金曜日にはワクチンが底をつき、次の配送がある26日火曜日までの接種の予約をキャンせざるを得ないと発表しました。2万3000件の予約がキャンセルされたということです。
17日日曜日、 カリフォルニア州保健当局は、モデルナが開発したワクチンのうち、
特定ロット番号のワクチンを接種した人のアレルギー反応が通常以上に多く報告されているとし、安全のため、調査が済むまで、このロットのワクチン接種を一時停止するよう推奨しました。サンディエゴにある1箇所の診療所で、24時間で6人がワクチン接種後に治療が必要な状態となったということです。このロット番号のワクチン 33万回分がすでに州内に配送されていますが、同様のケースは他には報告されてません。その後、カリフォルニア州保健当局は、安全が確認されたとし、20日水曜日にワクチン接種を再開するよう発表しました。