新型コロナウイルス、オミクロン株で感染拡大が続いていたアメリカですが、ここにきて新規感染者数が減少しています。
アメリカでは2週間で新規感染者数が18%減少、州ごとでは31州で新規感染者数が減少していますが、13州では新規入院患者数が増加しています。
一方、オミクロン株がさらに変異を重ねた亜種「BA.2」が、アメリカを含む少なくとも55か国で検出されました。アメリカで感染が確認されているのは100人以下ですが、デンマークでは新規感染者の50%を占めているということです。PCR検査で陽性反応がでてもBA2かどうかの判別ができないことから、「ステルスオミクロン」とよばれています。感染力はより強いと見られますが、重症化しやすいかどうかはまだわかっていません。ワシントン大学の保健指標評価研究所の教授は「感染対策を続けてください。特徴、感染力、ワクチンの効果を知る必要があります。」と語りました。
そうした中、21日金曜日、CDC疾病対策センターは、ファイザー製またはモデルナ製ワクチンの3回目の接種・ブースターショットについて、オミクロン株に対する有効性の研究を発表ました。CDCの研究によると、2回目の接種から6カ月が経過した場合、入院を防ぐ効果は57%でしたが、3回目の接種後は90%だったということです。しかし、対象となっている人の内、実際に追加接種を受けた人は47%に留まっています。
また、25日火曜日、ファイザーはオミクロン株に特化したワクチンの治験を開始したと発表しました。治験は1400人以上を対象に行われ、初期段階の結果は春ごろになると予想されています。26日水曜日、ファイザーに続きモデルナが、オミクロン株に特化したワクチンの治験を開始したと発表しました。
26日水曜日、バイデン政権は、従業員100人以上の企業に対し、ワクチン接種または、週1回の検査を義務化した措置を取り下げました。これに関しては、今月13日に連邦最高裁が差し止めを命じていました。