新型コロナの感染検査を行う会社が、被験者の検体をゴミ袋に入れ保管し、偽の結果を伝えるなどの詐欺行為を行ったとして起訴されました。
19日水曜日、ミネソタ州の司法長官は、感染検査を行う2つの会社を詐欺行為などで訴えました。ミネソタ州司法長官は「ミネソタ州民の感染検査をしたのに結果を送らない、または不正確な検査結果を送ってた。」と語りました。
起訴されたのは、イリノイ州を拠点に検査会場を運営する会社「センター・フォー・コービッド・コントロール」と主にその検査を測定している会社「ドクターズ・クリニカル・ラボラトリー」で、FBI連邦捜査局による捜査が進められています。「センター・フォー・コービッド・コントロール」は、一時期、全米26州300カ所近くの感染検査会場を運営し、1日に8万人の感染検査を行っていました。「ドクターズ・クリニカル・ラボラトリー」は、無料検査の費用として連邦政府から1億2400万ドルを受け取っていました。
この検査会社の元従業員によると、本来、冷蔵される被験者の検体が、ここでは常温でゴミ袋の中に入れられ、保管されていたということです。また、テスト結果について嘘をつくよう指示されていたということです。この会社の検査会場で検査を受けた人は「女性2人が働いていて、人に声を荒げて明らかに不満が溜まっているようでした。」と語りました。
現在、この検査会社は「従業員の教育のため」として検査会場を閉鎖しており「異常な需要の高さが従業員のストレスとなり、顧客サービスに影響した」と釈明しています。
「センター・フォー・コービッド・コントロール」は35歳と29歳の夫婦により、2020年12月に設立されたこの会社ですが、この数カ月、2人のソーシャルメディアには、高級車や136万ドルする豪邸の写真が投稿されていました。