止まらないインフレの抑制に向けて、FRB連邦準備制度理事会が3月に利上げに踏み切る見通しを示しました。
インフレ率がおよそ40年ぶりの高水準となる中、26日水曜日、FRB連邦準備制度理事会のパウエル議長は、3月に3年ぶりとなる金利の引き上げを開始する見通しを示しました。会見でパウエル議長は「労働市場を脅かすことなく、利上げをする余地はある。」と語りました。
政策金利の引き上げは住宅や自動車のローン、クレジットカードの利息にも影響します。ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミストは「借り入れコストが上がることで、消費者の購買意欲や需要が鈍化します。」と語りました。
金利引き上げの背景には、世界的な供給網の混乱に加え、強い個人消費などによる急激なインフレがあげられています。ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミストは「物価の上昇がFBRの予想以上に長引いています。」と語りました。
パウエル議長の発言を受けてニューヨーク株式市場は乱高下し、老後の資金となるアメリカの確定拠出年金401Kの口座にも影響があると見られますが、専門家は先を見据えるよう提言しています。ナショナル・セキュリティーのチーフ市場取引戦略家は「1950年からの利上げサイクルをみると、利上げの後に株式市場は上昇する傾向にあります。」と語りました。株価の短期的な動きにまどわされず、長期的な戦略が鍵になると言います。ナショナル・セキュリティーのチーフ市場取引戦略家は「株式市場は上下しますが、バランスのとれた投資計画を続けるべきです。」と語りました。