学校でのマスク着用の義務化を巡り、各地で議論が起きています。
ニューヨーク州では、24日月曜日、ロングアイランドの州地裁が、公共の場でのマスク着用を義務付けたホークル知事の行政命令を違憲だとして、取り消す判断を下しました。これにより、25日火曜日、州内の少なくとも20の学区で、学校内でのマスク着用が任意となりましたが、マスク義務化を続ける学校もあり、混乱が生じました。
あるロングアイランドの学校では、マスクを着用せずに登校した生徒に対し、教室に入れず、図書室からオンラインで授業を受けるよう指示したことで、保護者が怒りをあらわにしました。保護者は「うそよ、見てなさい、訴えてやる。」と声を荒げました。州政府は地裁の判断を不服として控訴。25日火曜日、州の控訴裁判所は、審理が行われるまでマスク義務化の取り消しを一時的に無効としました。
バージニア州では、20日木曜日、ペイジ郡の教育委員会で学校内でのマスク着用に関する協議が行われ、市民の意見聴取の際、保護者の過激な発言が問題となりました。保護者の女性は「マスク義務化は反対です。私の子供は学校にマスクなしで行きます。義務化するなら実弾を込めた銃を持っていきます。」と語りました。この保護者は、学校敷地内における脅迫罪で起訴され、5000ドルの保釈金で保釈されました。
バージニア州では、今月新たに就任した共和党のヤンキン知事により、公立学校でのマスク着用義務化を取りやめる行政命令がだされ、24日月曜日に施行されました。7つの学区がこの行政命令を無効にするよう訴訟を起こしています。
カリフォルニア州では、ロサンゼルス統一学区がマスクのガイドラインを更新し、24日月曜日から、学校では屋内外を問わず、布マスクだけの着用を禁止し、鼻の部分にワイヤーの付いた顔にフィットするマスクを着用するよう義務付けました。
先週1週間の子供の新規感染者数は110万人以上となり、その前の週から17%増加しています。一方で、子供の感染による入院患者数は11%減少しています。