感染力の強い変異種への感染予防として、マスクを2枚重ねて着用することが注目されています。
27日水曜日までにイギリスで発見された変異種への感染は、28州に拡大し、合計315人確認さています。CDC疾病対策センターは警戒を呼びかけています。CDC疾病対策センター、ロシェル・ワレンスキー所長「感染力の強い変異種により感染患者が増え、医療をひっ迫する恐れがあります。」また28日木曜日には、サウスカロライナ州で、南アフリカで発見された変異種の感染者がアメリカで初めて確認されたと発表されました。バイデン政権は、感染力の強い変異種が感染拡大している、イギリス、南アフリカ、ブラジル、そしてヨーロッパ26カ国の国に滞在した外国人の入国を禁止しています。
ワクチンは、イギリスで発見された変異種への一定の効果があると見られていますが、ワクチン不足で接種の予約は混み合っています。28日木曜日までに、4800万回分以上のワクチンが配送され、2600万回分以上が接種されました。
そうした中、感染力の強い変異種への感染予防としてマスクを2重に着用することが注目されています。ウイルスの空気感染を研究している専門化は、2枚重ねることで、予防効果が上がるとしています。バージニア工科大学、環境工学リンジー・マー教授「マスク1枚で50%程度の飛沫を防げます。マスクを2重にすれば75%を防げます。」
ウイルスの専門家も、感染リスクの高い場所では2枚着用することを推奨しています。サウスカロライナ大学ケック校医学部、分子微生物学ポーラ・キャノン教授「おしゃれな布のマスクでもいいのですが、感染のリスクが上がる屋内では マスクを2枚重着けしています。」
専門家は、不織布マスクをフィルターとして使い、その上から布製などのマスクを着用することでマスクが顔にフィットし、予防効果が高まるとしています。