連邦議事堂襲撃事件をめぐるトランプ前大統領の弾劾裁判が、議会上院で来月2週目に行われる予定です。
25日月曜日、議会下院は、今月6日の議事堂襲撃を扇動したとしてトランプ前大統領の弾劾訴追決議を上院に送りました。26日火曜日、議会上院では、共和党議員が、トランプ氏がすでに大統領職を退任していることから、弾劾裁判は違憲であるなどと主張。裁判の停止を求める動議を提出しました。 共和党ランド・ポール上院議員「民主党は在職していない者との抗争で、国の時間を無駄に費やしている 。」採決が行われ、弾劾裁判に賛成が55、反対が45で裁判は進められることになりました。
トランプ氏の弾劾裁判は、2週間の準備期間を経て、来月9日から始まる予定です。有罪が確定するには、民主党議員50人に加えて、共和党議員17人の賛同が必要です。この日、弾劾裁判に賛成した共和党議員5人では足りず、有罪判決の可能性は低いと見られています。
今回の採決では、議会議事堂襲撃事件は大統領が扇動したと発言していた共和党トップのマコネル上院院内総務の動向が注目されていましたが、裁判の停止に一票を投じたことで今後、大きく情勢が変わることはないだろうと専門家は見ています。