アメリカでは、新規感染者数が減少しており、ワクチン接種が進んでいる地域では、屋内でのマスク着用を緩和する動きもあります。そうした中、ワクチンカード偽造で看護師2人が逮捕されました。
アメリカでは感染による死亡者数が増加しており、1日火曜日には4000人近くの死亡が確認されました。その一方で、40州で新規感染者数が減少、感染拡大が深刻だった2週間前と比べておよそ半分になりました。
1日火曜日、カリフォルニア州サンフランシスコでは、感染者数が急速に減少しており、住民の82%がワクチンを接種完了していることから、屋内でのマスク義務化を緩和しました。接種を完了した上で、追加接種も受けていれば、オフィスやジムでのマスク着用が不要となります。
全米の新規入院患者数は、1週間で18 %減少しています。しかし、15州では集中治療室の空き病床が15%以下のひっ迫した状況です。
先月30日日曜日、ニューヨークのアダムス市長は、新型コロナの飲み薬を感染者の自宅に無料で即日配送すると発表しました。薬を受け取るには、医師からの処方箋が必要です。しかし、現在は、薬の在庫が限られており、より重症化リスクの高い人が優先されるということです。ABCニュースによると、ファイザー製の飲み薬「パクスロビド」は、全米4分の3の地域で不足している状況です。
そうした中、31日月曜日、FDA食品医薬品局は、これまで緊急使用許可で使用されていたモデルナ製ワクチンを正式に承認しました。新型コロナ・ワクチンの正式承認はファイザー製に続いて2例目になります。スタンフォード大学ルシル・パッカード小児病院の医師は「正式承認に時間がかかったことを疑問に思うかもしれませんが、FDAはそれだけ安全性と効果にについて厳密に評価したということです。」と語りました。
一方、28日金曜日、ニューヨーク州ロングアイランドで、49歳と44歳の看護師2人がワクチンカードを偽造し、販売していた罪で起訴されました。警察によると、2人は大人の偽造カードを220ドルで、子供の偽造カードを85ドルで販売し、州の情報システムに偽のワクチン接種情報を入力していました。2人は150万ドル以上の利益を得ていたということです。今回の事件は患者に扮した警察のおとり捜査で明らかになったということです。自宅からは約90万ドルの現金と偽造カードの売り上げを記録した帳簿が押収されています。