下院議長のペロシ氏を反逆者と呼ぶなど、陰謀論に基付く過激な発言をしていた共和党の新人下院議員が、所属していた下院委員会から除名されました。
3日水曜日、民主党の下院議員らは、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員について、過去の言動を理由に所属委員会から除名を求める決議案を提出しました。グリーン氏は、去年11月の選挙で初当選したジョージア州選出の議員で、下院の予算と教育・労働委員会の委員に任命されていました。Qアノンと 呼ばれる陰謀論の信奉者で、大統領選で不正があったとするトランプ前大統領の主張を支持。ラスベガスの銃乱射事件は、銃規制強化のためにリベラル派が仕組んだものだと主張したり、フロリダ州の高校で発生した銃乱射事件の被害者に嫌がらせをするなどしました。また、グリーン議員は過去に「死刑にすべき反逆です。ナンシー・ペロシは反逆者です。」と発言しています。
4日木曜日、議会下院で行われた決議案への採決を前に、グリーン議員はこれまでの発言に対し謝罪することなく、次のように釈明しました。「議員に選ばれて以来、このような発言はしていません。これらは過去の発言で、私を表すものではありません。」その後、決議案は230対199で可決し、所属していた委員会からの除名が決まりました。採決では民主党議員全員に加えて共和党からも11人がグリーン議員の除名に賛成したということです。