ワクチン接種と感染検査の強化が進められています。
雪の影響で1日月曜日と2日火曜日の2日間、ニューヨーク市ではワクチン接種を一時停止、ニューハンプシャー州やニュージャージー州などでも、ワクチン接種が一時停止されました。
各地で、ワクチン接種の予約が込み合う状況が続く中、2日火曜日、政府は、来週にも感染が深刻な地域にある ドラッグストアへワクチンの配送を始めると発表しました。ホワイトハウス新型コロナ対策チームのジェフリー・ザイエンツ調整官は会見で「身近なドラッグストアでワクチン接種が受けられるようになります。予約と接種が便利で速やかになります。」と語りました。全米で6500のドラッグストアが100万回分のワクチンを受け取る予定になっています。
こうした中、29日金曜日、アメリカ医薬品大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は、ワクチンの治験で中程度から重度の症状の予防に66%の有効性があったと発表しました。このワクチンは1回の接種で済み、一般的な冷蔵庫で保存が可能です。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、4日木曜日にFDA食品医薬品局に緊急使用許可の申請を行いました。
3日水曜日、イギリスの製薬大手アストラゼネカは、オックスフォード大学と共同開発したワクチンに関し、治験のデータから、1回目の接種で76%の有効性があり、最大3カ月有効性が続くと発表しました。2回目の接種を12週後にした場合、有効性は82%だったということです。また、1回目の接種を受けた人が、無症状でウイルスを保持していた場合、人にうつさない効果が67%あったということです。このワクチンは、イギリスやEUで承認されていますが、アメリカでは、国内での治験が続いていて、まだ承認されていません。
また1日月曜日、CDCは、ワクチン接種が始まった去年12月14日から1カ月間の 受けた人のデータを発表しました。 それによると、ワクチン接種を受けた人の内、60.4%が白人、11.5%がヒスパニック系、5.4%が黒人、6%がアジア系でした。
各地の検査会場が ワクチン接種会場に置き換えられている中、1日月曜日、バイデン政権は、家庭用簡易検査キットの生産・納入契約を発表しました。新型コロナ対策チームのアンディ・スラビット上級顧問は会見で「検査キットの増産を進めていて、2月から7月まで毎月10万個が国内で出荷される予定です 。」と語りました。これは、オーストラリアのエルーム社が開発した抗ゲン検査で、 処方箋を必要とせず、ドラッグストアなどで購入できるということです。鼻から検体を採取し、電子分析機に入れると、約15分で検査結果がスマートフォンに送られてきます。精度はおよそ95%で、去年の12月にFDAの緊急使用許可の承認を得ています。