連邦議事堂襲撃事件をめぐるトランプ前大統領の弾劾裁判が、 9日火曜日に始まる予定です。トランプ氏の弁護団から 弁護士の離脱も伝えられています。
トランプ前大統領の弾劾裁判を前に、2日火曜日、訴追側、弁護側それぞれが準備書面を上院に提出しました。検察官役を務める民主党下院議員らは80 ページに渡る書面で、先月6日に起きた議事堂の襲撃は トランプ前大統領に明白な責任があるとし、歴史的な背信行為だとしました。
一方、弁護団は14 ページの書面を提出し、6日のトランプ氏の「必死で戦わなければ、国を失うぞ」という発言は問題にならないとしました。弁護団は、この発言は選挙の安全性について戦うという広い意味での発言だとしています。また、言論の自由を守る合衆国憲法修正第1条に基づき、選挙結果に不信の念を持っていることを表明したとしています。さらに、トランプ氏はすでに大統領職を離れているため、弾劾は違憲だと主張しています。
この書面提出前、先月31日日曜日までに、トランプ氏の弁護団から発表されていた5人の弁護士が全員離脱したことが明らかになりました。トランプ氏が、裁判で選挙に不正があったと主張するよう求めたのに対し、辞任した弁護士らと意見が食い違ったと報じられています。
民主党は弾劾裁判でのトランプ前大統領の宣誓証言を要請しましたが、トランプ氏はこれには応じないということです。