アメリカでは、これまでの感染による死亡者数が91万人を超えました。新規感染者数の減少は続いており、複数の州が学校でのマスク着用義務を解除すると発表しています。
アメリカでは感染による死亡者数は 1日2000人以上の高い水準が続いていて、これまでの死亡者数は91万人を超えました。一方、新規感染者数は全米50州で減少、9日水曜日の1日の新規感染者数は21万5000人以上となり、感染が深刻だった先月半ばと比べ、73%減少しています。入院患者数は、オミクロン株感染拡大によるピーク時からおよそ半分になりました。
オミクロン株の感染拡大が収まりつつある中、7日月曜日、4つの州が学校でのマスク着用義務を解除すると発表しました。生徒の1人は「嬉しいです。顔も見えるし、呼吸しやすくなって、もっと学校を楽しめます。」と語りました。コネティカット州では今月28日に、ニュージャージー州では、3月7日にデラウェア州とオレゴン州では3月31日に解除する予定です。続いて9日水曜日、マサチューセッツ州が28日に解除すると発表しました。ブラウン大学公衆衛生学部のアシシュ・ジャー学部長は「良い判断だと思います。感染者数が減少しているので、マスク着用義務の解除は合理的です。」と語りました。
現在、ワクチン接種の対象となっている子供の半分は、ワクチン未接種の状況です。CDC疾病対策センターのワレンスキー所長は、学校でのマスク着用を続けるよう呼びかけました。「学校でのマスク着用を引き続き推奨します。ガイドラインは変わっていません。」
また、9日水曜日の段階で9つの州が屋内でのマスク着用義務を 解除するとしています。ニューヨーク州では10日木曜日から、カリフォルニア州では来週16日から解除されますが、学校でのマスク着用は続けられる方針です。それぞれ、郡や市にマスク着用のルールを委ねており、ニューヨーク市やロサンゼルス郡では、引き続き屋内でのマスク着用義務が続けられると見られています。