CDC疾病対策センターが、ウェブサイトに新型コロナウイルスに関する下水の調査データを公開しました。感染状況の把握などに役立つと見られています。
4日金曜日、CDC疾病対策センターは、ウェブサイトのデータトラッカーに、新たに下水の調査データを公開しました。これは下水サーベイランスといい、下水に含まれる新型コロナウイルスを検出し調査するもので、地域の感染状況の把握や感染の流行を早期に見つけ出すことができます。マサチューセッツ州のサウスショア・ヘルスの感染症専門医は「発症前に下水からウイルスを検出し、早感染流行の兆しを知ることができます。」と語りました。
2020年9月にシステムが構築され、37州、4都市、2つの領土で、合計400カ所の下水データが集められています。現在、ウェブサイトには およそ250カ所のデータが表示されており、今後、他の場所のデータも掲載される予定です。
一方、感染しても症状が出ない人についての研究が進められています。イギリスの研究によると、要因の一つとして遺伝子が考えられており、生まれつき持っている免疫が発症を防いでいる可能性があるといことです。
また、風邪などのコロナウイルスに以前、感染したときにできた免疫であるT細胞のレベルが高いと新型コロナの発症を防ぐということです。イエール大学 医学部免疫生物学部門の岩崎明子教授は「風邪のコロナウイルスと新型コロナに重複する配列があれば、T細胞が迅速に反応して新型コロナから守ります。」と語りました。