イギリスで発見さえた変異ウイルスの感染者数が、アメリカ国内で1000人に近づいています。そうした中、大手薬局チェーンでのワクチン接種も始まります。
11日木曜日の段階で新型コロナウイルスの感染者数は2730万人以上、感染による入院患者数は、7万4000人以上、感染による死亡者数は47万5000人以上となりました。1日の新規感染者数は減少しており、7 日曜日、11月の初旬以降初めて10万人を下回りました。
ニューヨーク市でも新規感染者数は減少しており、14日からとされていたレストランなどでの屋内飲食の再開が前倒しされ、12日金曜日からとなりました。
7日日曜日にスーパーボウルが開催されたフロリダ州タンパでは、地元チームの出場とあってバーなどに人が密集する様子が見られました。専門家は引き続き警戒するよう呼びかけています。CDC疾病対策センターのロシェル・ワレンスキー所長「感染対策を続けてください。変異ウイルスの感染拡大の懸念があり、いまの減少傾向を逆転しかねません。」
11日木曜日までにイギリスの変異ウイルスへの感染は37州で981人に、南アフリカの変異ウイルスは5つの州で13人に、ブラジルの変異ウイルスは2州で3人に確認されています。ある研究では、感染力の強いイギリスの変異ウイルスの感染者数は、10日ごとにおよそ2倍に拡大しているとしています。
変異ウイルスの感染拡大を防ぐためにも、ワクチン接種が急がれる中、大手薬局チェーンでのワクチン接種も始まります。ウオルグリーンでは9日火曜日に予約受付を開始、12日金曜日から接種が始まります。CVSでは11日木曜日に予約受付を開始し、同じく12日から接種が始まります。全米の統計によると11日木曜日までに、人口の10.6%が1回目の接種を受け終えているということです。バイデン大統領は、11日木曜日、7月末までに3億人のワクチン接種が可能だと発表しました。政府は、ファイザーとモデルナのワクチンを合わせて6億回分を確保しており、ワクチンの納期が早まったことで、接種を早められるということです。