新型コロナウイルス感染後に長期的な後遺症に悩まされる患者が多く、新たな医療問題として懸念されています。長期的な後遺症をもつ患者はウイルスへの感染後、数カ月にわたり継続的に、倦怠感、うつ状態、関節痛、心臓の不具合などの症状が続いています。
サッカーコーチをしている28歳の男性は、去年3月に感染し軽度の症状がでました。しかし、その後、去年6月頃から感染症とは別の症状に悩まされ、ベッドから起き上がれない場合もあると言います。男性は 「めまいが6~7カ月続いています。毎日です 。」と語りました。60代男性は、感染前はハーフマラソンを走るほど健康でしがが、 感染後数カ月にもわたり、日常生活のためのリハビリを続けています。「人生で最もつらい経験の1つです。」と語りました。
アメリカではこれまでの感染者数が2730万人以上となりましが、ある研究によると、感染した人の10%に、長期の後遺症があると見られています。感染後の後遺症に悩む患者のためのリハビリ施設も各地にでき始めています。 インディアナ大学医学部のナタリー・ランバート博士は「後遺症は仕事や日常生活に深刻な影響があります。患者にとって最もつらいのは回復に向けての確かな答えがないことです。」と語りました。患者には、感染後の症状が軽症だった人も多いということです。専門家はコロナの長期的な後遺症が疑われる場合は、精神的なことも含めて症状の日記をつけて専門家に相談するよう呼びかけています。