アメリカでは、乗客の航空機内や空港での迷惑行為が問題となっています。去年と今年合わせて約6500件の迷惑行為が報告されています。
FAA 連邦航空局によると、15日火曜日までに機内や空港での迷惑行為が今年だけですでに500件報告されています。13日日曜日、アメリカン航空の飛行中の機内で男が操縦室に入ろうとし、さらに、非常口を開けようとしたことで取り押さえられ、航空機は緊急着陸しました。フロリダ州オークランドの空港では、女が酒に酔っていたことで搭乗を拒否され、腹を立てていたということで警察に拘束されました。
去年1年間では約6000件の迷惑行為が報告されており、その多くがマスク着用に関するものでした。FAAによると、去年と今年合わせて80件の迷惑行為について、FBI連邦捜査局による捜査が行われているということです。
アメリカ最大の客室乗務員協会とデルタ航空は、連邦政府に対し、迷惑行為で有罪になった人の「搭乗禁止リスト」の作成を求めています。これに対し、一部の共和党議員らは司法長官に文書を送り、「搭乗禁止リスト」はマスクを着用したくない人たちを攻撃することになり、彼らをテロリストと同じ扱いにすることになるとして反対しています。