新型コロナウイルスに関してのニュースです。ワクチン接種が進めらている中、各地で行動制限が緩和されています。
医薬品大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン」が開発したワクチンが、27日土曜日、FDA食品医薬品局から緊急使用許可が承認され、2日火曜日から接種が始まりました。このワクチンは接種が1回で済み、通常の冷蔵庫で3ヶ月間まで保管が可能です。アメリカではファイザー社、モデルナ社に続き、3つ目の新型コロナウイルス・ワクチンとなりました。2日火曜日、バイデン大統領は、5月末までに、アメリカの成人全員にワクチンを供給できると発表しました。全米の統計によると4日木曜日までに、18歳以上の人口21.2%が1回目のワクチン接種を受け終えているということです。
新規感染者数が減少傾向にあり、ワクチン接種が進んでいることから、11州で行動制限が緩和されています。2日火曜日の会見で、テキサス州のアボット知事は「テキサス州を100%再開します。」と語りました。テキサス州では、10日水曜日から経済活動を全面的に再開し、マスク着用の義務化が解除されます。サウスカロナイナ州では、1日月曜日からバーの深夜営業を再開し、人が集まる大型イベントの制限が解除されました。フロリダ州には、大学生などが春休みでビーチに集まってきています。ビーチに訪れた旅行者は「去年は新型コロナでどこにも行けなかったから、出かけたかったの 。」と語りました。しかし、マイアミビーチでは感染拡大を懸念し、春休み向けの主なイベントを中止しました。マスク着用とソーシャルディスタンシングを推奨し、ビーチでの飲酒を禁止するなどの行動規制をしき、警察官による見回りを強化しています。
専門家は、警戒を緩めないよう呼びかけています。1日月曜日の会見で、CDC疾病対策センターのワレンスキー所長 は「よく聞いて下さい。変異ウイルスが拡大したら、これまでの努力が水の泡になります。」と語りました。4日木曜日までに、イギリスの変異ウイルスへの感染は46州とワシントンDC、プエルトリコで2672人に、南アフリカの変異ウイルスは16州とワシントンDCで68人に、ブラジルの変異ウイルスは7州で13人に確認されています。ブラジル型でも回復した人が再感染する可能性が懸念されています。