高齢者施設での新型コロナウイルス感染による死亡者数を少なく報告していたとして批判が高まっていたニューヨーク州のクオモ知事ですが、今度は複数のセクハラ疑惑です。
先月24日水曜日、クオモ知事の元で働いていたリンジー・ボイランさんが、クオモ知事にオフィス内でキスを強要されたなどとするセクハラ疑惑の内容をインターネット上に投稿しました。ボイランさんは、2015年から2018年までクオモ知事の元で働いていていました。続いて先月27日土曜日には、同じくクオモ知事の事務所で去年11月まで働いていたシャーロット・ベネットさんが、コロナの感染拡大が深刻だった去年の春 、クオモ知事に性的な関係への誘いを受けたとメディアに語りました。そして、アナ・ルークさんは、2019年に出席した結婚式でクオモ知事にセクハラを受けたとしています。クオモ知事は、初対面で肌が露出していた ルークさんのウェストに手を回し、両手で顔を触り「キスをしていいか」などと言ったということです。
1日月曜日、ニューヨーク州の司法長官はセクハラ疑惑の捜査を正式に進めると発表しました。疑惑が報道されてから公の場から遠ざかっていたクオモ知事は、3日水曜日、1週間ぶりに定例会見で姿を現し、この件について釈明しました。クオモ知事「不快な思いをさせる行動があったと理解しています。意図的ではありませんでした。心から深くお詫びします。大変なことをしてまったと思いますし、率直に言って恥ずかしいです。」クオモ知事は、不適切に女性に触れたことはないと主張し、司法長官の調査を待つよう訴えました。辞任はしない構えです。