前トランプ政権から大きく転換したバイデン政権の移民政策。南部の国境付近では、入国を希望する人が後を絶ちません。
1日月曜日の会見で、マヨルカス国土安全保障長官は、移民政策に関して、前政権からの再構築が必要だと語りました。 マヨルカス長官「率直に言ってシステムが崩壊しています。システムの再構築し、安全・正当に移民手続きを行うには時間を要します。」
前政権では、不法移民を食い止めようと、不法入国したとして拘束した親子を別々の施設で収容するなどし、親と子を引き離す強行な政策をとっていました。人道的にも問題視されていたこの政策で、506組の親子がいまだ離れ離れの状態にあり、バイデン政権はアメリカ国内または出身国で再会できるよう取り組んでいます。
また、政府は先月19日から、中南米諸国出身者が亡命申請の審査を待つ間、アメリカ国内での滞在を認める措置をとりました。前政権では、国内での滞在を認めず、経由地であるメキシコに送還していました。メキシコ側の国境付近では、人々がキャンプ生活を送りながら申請を待つ状態が続いています。ABC記者「フェンスの背後、防水シートのテントで700人が生活しています。 このように申請を待つ人が25000人以上いると言われ、中には2年待ち続けている人もいます。」ある家族は、2年間メキシコでキャンプ生活を送りながら入国申請を待ち、先週末にようやくアメリカに入国することができました。
一方で、バイデン政権の大きな移民政策の転換が、不法入国者の増加を招くと懸念されています。アメリカ南部の国境沿いでは、保護者を伴わない未成年の子供たちが、毎日300人近く不法入国していおり、1万2000人の子供たちが、アメリカ国内の施設で保護されています。アメリカに入国しようとする人が増えているのは移民政策の緩和とともに、中米を襲った大型ハリケーンの大規模な被害の影響があるということです。
先月24日水曜日、バイデン大統領は前政権が発動していた、合法移民の受け入れを事実上中止していた措置を解除しました。これにより凍結されていたグリーンカードの新規発行も再開したということです。